すべての適性検査が終わると、いったん待合室に戻ります。
適性検査の全体を通した時間は1時間弱くらいでした。何でこれほどまでに細かく十数種類ほどの検査をするのか不思議でしたが、オーダーメイドの服や靴とよく似ていますね。手術当日に私だけに合ったフラップを作ってもらうために、こと細かく調べてもらっている感じです。
待合室に戻ってから10分ほどで、いよいよ診察を受けることになりました。
大阪院の院長さんに診察してもらう
診察室に入ると、先生がいたのですが品川近視クリニックのサイトで見た記憶が…なんと運良く梅田院 院長 鳴美 貴仁先生でした!
ちょっとテレビの芸能人に会ったときのように若干緊張しました(笑)
鳴美先生は経歴を見てもわかる通り、ずっと眼科を担当してこられた眼のプロフェッショナルの方ですよね。日本眼科学会専門医でもあります。
その先生が私にたずねてきたのが、受付のときに話した過去に私がしていた病気についてです。
受付で私は過去に甲状腺の病気をしたことがあると伝えました。細かくは一週間前の予約でもお話していたのですが、それがきちんと伝わっていなかったみたいで、現在は甲状腺の数値も元にもどっている旨をお伝えしたらレーシックするには問題はないという回答をもらいました。
角膜も薄くなく、視力も私自身はかなり悪いと思っていたのですが良いほうだと言ってくれました。
しかし、鳴美先生が特に気にされていたのが、私の年齢について。
私が今年41歳ということもあり、やはり先生がおっしゃるには40歳を超えると誰しもが遅かれ早かれ老眼の傾向が出てくるそうで、確かに私の親戚でも裸眼でかなり視力が良いひとがいますが、近くは見えにくくなり老眼鏡をいつも所持しています。
老眼を迎える年代がレーシックを受けると…
鳴美先生いわく、普通のレーシック手術をすると遠くは視力が回復するが手元から1m範囲は見えなくなるとおっしゃられていましてちょっとびびりましたね(笑)
だって、視力回復しにいってるのに近くが見えなくなってプラスマイナスゼロじゃ意味ないですよ(笑)
これには後々調べてみてわかったことがあるのですが、実際に40代で普通のレーシック手術を受けると老眼の進行から、手元が見えなくなることがあるということですね。これが、手元が見えにくくなることがレーシック手術がうまくいかなくなったと勘違いされないように最初にきちんと説明されているのだなと思いました。
あれだけ、40代は老眼になるとおっしゃられていたということは症例やクレームらしい問題が意外に多いという証拠なんでしょうね。
老眼レーシックって40万円以上するとあきらめていたんですが、家に帰ってからパンフレットなどを見ていると私が受けようと思っているアマリス750Zのレーシック手術料29.7万円に近い老眼レーシック=リーディングアイというものが27.6万円で受けれたんですよね。
もしこの事実が早めにわかっていたら老眼レーシックのほうにしていたかもしれません。(すべてを予約してから気付きました)
とりあえず、何度も先生に忠告されたのですが今回はふつうのレーシック手術をして老眼がではじめた年齢にまた再手術しようと決めました。
老眼は角膜の問題でもなく、眼の中の筋力の衰えによってもたらされるものなので、レーシック手術を受けたことで老眼が早まったり発症することはないそうですが、先生はきっと最悪の状況を仮定して、予防線をはっているんだなと思いました。
レーシックと老眼治療の違い

今回、院長先生に40代に入る人の老眼治療についての必要性を教えていただいたので、同時にもらったパンフレットをくまなく読んでみると治療の仕方が違うことに初めて気付きました。
レーシックは、視力を極限までよくする施術ですよね?
だいたい1.2~1.5まで視力が回復するそうです。しかし、老眼治療(リーディングアイ)の場合はどちらか片方の目に『カムラ』と呼ばれるわっかのようなものを角膜内に挿入します。
先生もおっしゃっていましたが、両手で三角を作りその枠の中のものが遠くても近くても見やすくなる原理を利用しているそうで、ピンホールの小さな穴を通して眼球が焦点範囲を広げ、合わせやすくなるということですね。
「そんな輪っか入れるのイヤだ」って最初は思いましたが、そのサイズはコンタクトレンズよりも小さい直径3.8mm、厚さは5ミクロンだそうで、もし同時にレーシックと老眼治療を受ける場合は、点眼麻酔をしてフラップを作成し、そして屈折矯正(ここまではレーシックと同じ)した後にカムラを設置するようです。
だいたい状態が安定してくるまで15分前後かかるそうで、ようは片目だけカムラを入れることによって利き目が1.2、もう一方の目が0.7くらいになるそうです。
まとめると、リーディングア(老眼治療)とはあまりよく見えすぎずに、片目にカムラを入れることで0.7ぐらいの視力によって老眼を防ぐという手術のことをいうんですね。
私は今回はシンプルプランですが、品川近視クリニックでレーシック施術した人なら、もし次回老眼治療を受ける場合は、27万円で受けれるようで、今から10年後でも老眼がひどくなったらまたお願いしようと思っています。
今はとりあえずお金がないので(笑)老眼治療はあきらめます。
診療が終了
ということで、先生による診療が終わり最後に待合室で待機したあと、名前を呼ばれ最終のレーシック手術日の確認とアベリーノDNA検査を受けるか聞かれ、受けますと答えると綿棒みたいな検査棒を渡され、そのままロッカーの陰に隠れて自分の唾液をそれで採取してふたをして提出しました。
このアベリーノDNA検査は今日の清算ということで1万円を支払いましたが、明日の手術料から1万円引いてくれるので実質無料となります。
そして最後に説明されたのが、手術前日から点眼する『オフロキシン』という目薬です。
この薬は、手術前に目を清潔に保つための抗菌点眼薬だそうで、手術前日の起床から寝るまで、3時間おきに点眼するみたいなので忘れないようにしたいと思います。
もし、このオフロキシンを無くしたら手術後もいる薬なので別途処方代に1000円かかると言われたので注意したいですね。
続いてアベリーノ角膜ジストロフィに関する遺伝子解析検査への同意書にサインし、サポート会員制度の入会申し込み書をもらいました。
サポート会員制度とは、これに入会することにより次回の老眼治療が会員価格で受けられたり、電話・メールでの相談が無料などの特典があります。
これは施術を受けた人のみが入れる会員制度みたいなので、私も手術日に2枚提出したいと思っています。
他にはエキシマレーザー屈折矯正手術説明承諾書が1,2,3とあり、これも家で読んで3にのみサインする場所があり複写式なので2枚目にもはんこを忘れずに押したいと思います。
あとレーシック手術料が10万円を超えているので、確定申告すれば税金の還付が受けれるという案内の紙、レーシックガイダンスというパンフレットをもらいこれで全部終了です。
実に細かい流れがありますが、これだけのことをしてくれるからこそ不安な私にとっては安心感が増しましたね。
しかし、これといって検査で運動したわけではないのですが、緊張していたせいもあって適性検査後、電車に乗って家に帰ってからはどっと疲れてしまいました(笑)
いよいよ、来週手術ですが、それはまた日をおって報告したいと思います。
無事に手術が終わり、素敵な視力が得られますように…
